4歳の男児。
買い物中、母親に手を引っ張られた際に受傷した。
肘を動かすと肘の外側に疼痛が生じ、痛みが改善しないため来所した。
前腕は回内位、肘関節は軽度屈曲位にある。
正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
4歳の男児が手を引っ張られた後に肘を動かさず、前腕回内位・肘関節軽度屈曲位をとっているので、肘内障が考えられます。
肘内障は、幼児の橈骨頭が輪状靱帯から部分的に抜け出しかかった状態です。
【選択肢別解説】
1:× 局所に腫脹が生じるという記述は誤りです。
肘内障では腫脹や皮下出血はほとんどみられず、腫脹があれば骨折を疑います。
2:× 腕橈関節の亜脱臼であるという記述は誤りです。
肘内障は橈骨頭が輪状靱帯から部分的に逸脱した状態で、X線では腕橈関節の位置関係に異常はみられません。
3:× 肘関節を前腕回内位で固定するという記述は誤りです。
肘内障は前腕を回外しながら肘を屈曲して整復し、整復後は通常固定を必要としません。
4:○ 再発が多いという記述は正しいです。
幼児の橈骨頭は小さく輪状靱帯も緩いため、同じ機転で繰り返し起こりやすいです。
成長して橈骨頭が発達する就学前後までは再発に注意します。
【ポイント】
整復時に橈骨頭部でクリックを触れ、直後から上肢を使い始めることが整復完了の目安になります。
保護者には、子どもの手を急に強く引っ張らないよう指導することが再発予防になります。