正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
胸骨骨折は、自動車事故でハンドルに前胸部を強打するなどの直達外力で生じることが多い骨折です。
骨折そのものより、心臓や肺など胸腔内臓器の合併損傷が予後を左右します。
【選択肢別解説】
1:× ハンドル損傷で発生するという記述は正しいです。
運転中の衝突でハンドルが前胸部に当たる直達外力は、胸骨骨折の代表的な原因です。
2:○ 胸骨剣結合部骨折で剣状突起が胸骨体の前方に転位するという記述は誤りです。
剣状突起は一般に胸骨体の後方(胸腔側)へ転位します。
3:× 胸壁動揺があれば重篤であるという記述は正しいです。
胸壁動揺(フレイルチェスト)は肋骨や胸骨の多重骨折で胸壁が奇異運動を示す状態で、呼吸不全を招くため重篤です。
4:× 心臓しんとうの合併は予後不良であるという記述は正しいです。
前胸部への衝撃で心室細動などの致死的不整脈が生じることがあり、迅速な除細動がなければ救命が困難です。
【ポイント】
胸骨骨折は胸骨柄と胸骨体の結合部付近に好発します。
胸骨骨折をみたら、骨片の転位よりもまず呼吸・循環の異常と胸腔内臓器損傷の有無を確認します。