77歳の女性。
家族と同居している。
老化に伴い歩行速度が0.9m/秒と低下しており、障害高齢者の日常生活自立度はA-1である。
握力は左右とも15kg、BMIは16.5であり、最近、食事中にむせるようになった。
適切な支援策はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
この女性は、歩行速度の低下(0.9m/秒)、握力の低下(15kg)、低体重(BMI 16.5)があり、サルコペニアやフレイルの状態が疑われます。
障害高齢者の日常生活自立度A-1は、屋内の生活はおおむね自立しており、介助があれば外出できる段階です。
残っている能力を生かして活動量を増やし、心身の機能低下を防ぐ支援が適切です。
【選択肢別解説】
1:× 経管栄養の導入は適切ではありません。
食事中のむせはあるものの経口摂取はできており、まずは嚥下機能の評価や食形態の工夫、栄養の補給を検討します。
2:○ 散歩などの外出を促すことが適切です。
身体活動と社会参加を増やすことで、筋力や体力の低下を防ぎ、閉じこもりや廃用症候群を予防できます。
3:× 屋内の移動に車椅子を使うことは適切ではありません。
屋内の歩行は自立しているため、車椅子に頼ると歩く機会が減り、かえって機能低下を招きます。
4:× ハローワークに登録して職探しをすることは、現在の課題に合っていません。
この女性に優先されるのは、フレイルの進行を防ぐための活動と栄養の支援です。
【ポイント】
アジアのサルコペニア診断基準(AWGS 2019)では、女性の握力18kg未満、歩行速度1.0m/秒未満が低下の目安とされています。
フレイル対策は、運動・栄養・社会参加の3本柱で進めます。