19 歳の男性。
大学で野球部に所属している。
入部後練習量が増え、ランニング後にアキレス腱部の痛みが生じるようになったため来所した。
長軸超音波画像(別冊 No. 8)を別に示す。
正しい画像所見はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
大学入部後に練習量が増え、ランニング後にアキレス腱部の痛みが出ています。
使いすぎによるアキレス腱症(腱炎)が考えられます。
長軸超音波画像では、踵骨の付着部付近を比べると、患側のアキレス腱は健側より厚く、腱全体が膨らんで見えます。
踵骨の表面は滑らかで突出はなく、腱の中に強く光る点状の像や、黒く抜けた領域もみられません。
【選択肢別解説】
1:× 骨棘はみられません。
骨棘があれば踵骨表面から突き出す高エコーの突起として写りますが、画像の踵骨表面は滑らかです。
2:○ 腱の肥厚がみられます。
患側のアキレス腱は健側と比べて厚みが増しており、繰り返しの負荷による腱症(腱の変性と炎症)の所見です。
3:× 異所性骨化はみられません。
異所性骨化があれば腱内に音響陰影を伴う高エコー像が写りますが、そうした像はありません。
4:× 腱内に血腫はみられません。
血腫は腱内の低エコー〜無エコー(黒い)領域として写りますが、そうした像はありません。
【ポイント】
腱症の超音波所見は、腱の肥厚、内部エコーの低下、線維構造(fibrillar pattern)の乱れです。
必ず健側と並べて厚さを比較します。