75 歳の女性。
BMI は 35 である。
8 年前から両膝の痛みを自覚していたが、痛みが増悪してきたため来所した。
両膝に発赤、腫脹、熱感はないが、荷重で痛みが増悪し、屈曲・伸展の制限がみられる。
後療法で誤っているのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(後療法として不適切なもの)です。
75歳、BMI 35の高度肥満で、長年の両膝痛が荷重で悪化し、屈伸も制限されています。
発赤・腫脹・熱感はないため、急性炎症のない変形性膝関節症と考えます。
【選択肢別解説】
1:× 適切な後療法です。
揉捏法(筋をもみほぐす手技)は、膝周囲の筋の緊張をゆるめ、血行を改善して痛みを和らげます。
2:× 適切な後療法です。
炎症所見がない慢性期では、温熱療法で血行を促し、筋の緊張と痛みを軽減します。
3:○ 不適切な後療法です。
深屈曲運動(しゃがみ込みや正座のような深い屈曲)は、膝関節にかかる圧縮力を大きく高め、すり減った軟骨に負担をかけます。
高度肥満で荷重時痛のある本例では避けるべき運動です。
4:× 適切な後療法です。
大腿四頭筋訓練は膝関節を安定させて痛みを減らす、変形性膝関節症の運動療法の中心です。
関節への負担が少ない等尺性収縮やSLR訓練から始めます。
【ポイント】
変形性膝関節症の保存療法は、減量、大腿四頭筋訓練、温熱療法、装具が基本です。
正座やしゃがみ込みなど膝を深く曲げる動作は避けるよう指導します。