正答3
解説
正解は3です。
第1中手指節関節(母指MP関節)の背側脱臼のうち、基節骨が中手骨頭の背側に垂直に立つ型を垂直脱臼といいます。
変形の形、損傷される組織、固定肢位と期間を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 垂直脱臼ではMP関節が過伸展し、基節骨が中手骨に対して直角に近く立ちます。
長母指屈筋腱が緊張するため、IP関節(指節間関節)は伸展位ではなく屈曲位になります。
2:× 背側脱臼で主に断裂するのは、関節の掌側を支える掌側板(掌側関節包)です。
尺側側副靱帯の断裂は、母指の外転強制による損傷で問題になるもので、本脱臼で必ず断裂するわけではありません。
3:○ 整復後は、断裂した掌側板に緊張がかからず再脱臼を防げるよう、MP関節軽度屈曲位で固定します。
記述は正しいです。
4:× 指の関節の脱臼の固定期間は、通常3週程度です。
6週は長すぎて関節拘縮を招くため誤りです。
【ポイント】
母指MP関節背側脱臼は、垂直脱臼(MP過伸展・IP屈曲)と、さらに進んだ水平脱臼に分けられます。
掌側板や長母指屈筋腱が嵌入すると徒手整復が困難になる点も頻出です。