20歳の男性。
大学レスリング部に所属している。
高校3年生のとき、試合で右膝内側側副靱帯を損傷した。
それ以来、練習中に数回、膝のロッキングを経験している。
昨日、練習中に右膝を負傷した。
動かさなければ痛みはないが、内側関節裂隙に圧痛があり軽度の膝蓋跳動がみられた。
陽性となるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
内側側副靱帯損傷の既往があり、その後に膝のロッキングを繰り返しています。
内側関節裂隙の圧痛と軽度の膝蓋跳動から、内側半月板損傷が考えられます。
内側側副靱帯は内側半月板と結合しているため、合併損傷を起こしやすいです。
【選択肢別解説】
1:○ ステインマンテストは半月板損傷の検査です。
膝を屈曲位にして下腿を内旋・外旋させ、関節裂隙に痛みが出れば陽性です。
内側半月板損傷では、下腿の外旋で内側に痛みが出ます。
2:× エデンテストは胸郭出口症候群の検査です。
胸を張って両肩を後下方へ引かせ、橈骨動脈の拍動が弱まるかをみる肋鎖圧迫テストです。
3:× ホーマンズ徴候は深部静脈血栓症の徴候です。
膝伸展位で足関節を他動的に背屈させ、腓腹部に痛みが出れば陽性です。
4:× ガワーズ徴候は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーなどでみられる徴候です。
床から立ち上がるときに手を膝や大腿について、体をよじ登るように起き上がります。
【ポイント】
半月板損傷の検査には、ステインマンテストのほかにマックマレーテストやアプレーテストがあります。
ロッキングは、断裂した半月板の一部が関節に挟まって膝が伸びなくなる症状です。