25歳の男性。
右下肢痛を訴えて来所した。
下腿外側から足背にかけて感覚異常があり、長母趾伸筋の筋力低下がみられた。
股関節内転・内旋で症状が増悪した。
考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
下腿外側から足背の感覚異常と長母趾伸筋の筋力低下は、L5神経根や坐骨神経の障害を示します。
股関節の内転・内旋で症状が増悪する点が、梨状筋による絞扼を示す決め手です。
【選択肢別解説】
1:× 腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手に多い関節突起間部の疲労骨折です。
主症状は腰痛と腰椎伸展時の痛みで、股関節の内転・内旋で下肢症状が増悪することはありません。
2:○ 梨状筋症候群は、坐骨神経が梨状筋の部分で絞扼される障害です。
股関節を内転・内旋すると梨状筋が伸張されて坐骨神経を圧迫し、症状が増悪します。
3:× 腰部脊柱管狭窄症は中高年に多く、歩くと下肢のしびれや痛みが出て休むと軽快する間欠跛行が特徴です。
腰椎の伸展で増悪し、25歳の本例とは合いません。
4:× 腰部椎間板ヘルニア(L4/5)でもL5神経根症状は出ますが、増悪因子は腰椎の前屈や下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)です。
股関節の内転・内旋で増悪する所見は梨状筋症候群に特徴的です。
【ポイント】
梨状筋症候群の誘発テストには、股関節を屈曲・内転・内旋させるFAIRテストなどがあります。
長時間の座位で殿部痛が増悪することも特徴です。