正答2
解説
正解は2です。
疾患ごとに、陽性となる徒手検査や特有の症候があります。
股関節周囲の裂離骨折や、足部の骨折・アキレス腱の検査がよく問われます。
【選択肢別解説】
1:× ルドロフ症候は、下前腸骨棘骨折ではなく小転子裂離骨折でみられます。
腸腰筋の付着部が剥がれるため、座位で股関節を屈曲して足を持ち上げることができません。
下前腸骨棘骨折では、前方へは走れないが後ろ向きには走れることが特徴です。
2:○ トーマステストは、背臥位で健側の股関節を深く屈曲させ、腰椎の前弯を消して行います。
腸腰筋が拘縮していると患側の大腿が床から浮き上がり、陽性となります。
3:× トンプソンテストはアキレス腱断裂の検査です。
腹臥位で下腿三頭筋をつかんでも足関節が底屈しなければ陽性です。
アキレス腱周囲炎では腱の連続性が保たれているため陰性です。
4:× ナウマン症候は、踵骨骨折ではなく距骨骨折でみられる症候です。
後方へ転位した距骨の骨片が長母趾屈筋腱を圧迫・牽引し、母趾が屈曲位をとります。
踵骨骨折では、踵部の腫脹や皮下出血、踵の横径の増大がみられ、エックス線でベーラー角が減少します。
【ポイント】
小転子裂離骨折は腸腰筋、下前腸骨棘裂離骨折は大腿直筋、上前腸骨棘裂離骨折は縫工筋と大腿筋膜張筋の牽引で起こります。
距骨骨折はナウマン症候、小転子骨折はルドロフ症候と、骨折名と症候をセットで覚えましょう。