正答1
解説
正解は1です。
この問題は疼痛が残る要因でないものを選ぶので、○が答え(要因でないもの)です。
コーレス骨折は橈骨遠位端の伸展型骨折です。
手関節尺側の合併損傷が、遺残疼痛の原因になりやすいです。
【選択肢別解説】
1:○ 長母指伸筋腱断裂は、骨折後数週から数か月して腱がリスター結節部で摩耗し、断裂するものです。
主症状は母指IP関節の伸展不能で、痛みはあまり伴いません。
そのため疼痛が残る要因には当たりません。
2:× 尺骨茎状突起骨折が癒合せず偽関節になると、三角線維軟骨複合体の付着部が不安定になります。
手関節尺側の疼痛が残る要因となります。
3:× 遠位橈尺関節の不全脱臼が残ると、前腕の回内・回外で尺骨頭部の疼痛や運動制限が生じます。
疼痛残存の要因です。
4:× 三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷は、手関節尺側部痛の代表的な原因です。
尺屈や回内外、物を握る動作で痛みが出ます。
【ポイント】
コーレス骨折後は、尺側の障害(尺骨茎状突起骨折、遠位橈尺関節障害、TFCC損傷)と長母指伸筋腱の遅発性断裂を整理しておきましょう。
ほかに正中神経障害や複合性局所疼痛症候群(CRPS)も重要な合併症です。