正答1
解説
正解は1です。
関節を長期間固定すると、関節や周囲組織にさまざまな廃用性の変化が起こります。
関節軟骨は血管を持たず、関節運動に伴う滑液の出入りで栄養されている点が鍵です。
【選択肢別解説】
1:○ 関節軟骨は滑液から拡散によって栄養を受けます。
固定で関節に圧の変化が加わらなくなると滑液の循環が滞り、軟骨の栄養障害や変性が起こります。
2:× 深部腱反射の亢進は、脳や脊髄など上位運動ニューロンの障害でみられる所見です。
関節の固定によって起こるものではありません。
3:× 筋の阻血性拘縮(フォルクマン拘縮)は、前腕屈筋群などへの血流が途絶して筋が壊死・線維化したものです。
原因は阻血であり、固定期間の長さではありません。
ただし過度に締め付けた固定は阻血の原因となるため注意が必要です。
4:× 長期固定で関節包や靱帯は弛緩するのではなく、短縮や癒着を起こします。
その結果として関節拘縮が生じます。
【ポイント】
長期固定の弊害は、関節拘縮、関節軟骨の変性、筋萎縮、骨萎縮です。
固定は必要最小限の範囲と期間にとどめることが原則です。