正答2
解説
正解は2です。
肩関節の疾患・損傷とその病態の組合せを問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
投球障害肩では、損傷部位ごとに名称が付けられているので、部位と名称を正確に結び付けます。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組合せです。
スラップ損傷は、上腕二頭筋長頭腱が付着する上方関節唇が前後方向に損傷するものです。
投球動作で長頭腱が繰り返し牽引されて起こります。
2:○ 誤った組合せなので、これが答えです。
ベネット損傷は腱板疎部損傷ではなく、関節窩の後下方縁に骨棘が形成される病態です。
投球のフォロースルー期に、上腕三頭筋長頭や後方関節包が繰り返し牽引されて生じます。
腱板疎部損傷は、棘上筋と肩甲下筋の間の腱板疎部が損傷するもので、別の病態です。
3:× 正しい組合せです。
少年野球肩(リトルリーガーズショルダー)は、成長期の投球による上腕骨近位骨端軟骨の損傷です。
エックス線で骨端線の拡大がみられます。
4:× 正しい組合せです。
肩峰下滑液包炎は、腱板や滑液包が肩峰と烏口肩峰靱帯の下で挟み込まれて起こります。
このインピンジメントの繰り返しが原因で、有痛弧徴候がみられます。
【ポイント】
ベネット損傷=関節窩後下方の骨棘、スラップ損傷=上方関節唇、少年野球肩=上腕骨近位骨端線と整理します。
腱板疎部は棘上筋と肩甲下筋の間の部位です。