正答1
解説
正解は1です。
薬剤を注射した直後、数分から数十分のうちに起こる副反応の代表はアナフィラキシーです。
アレルギー反応はクームスとゲルの分類でⅠ〜Ⅳ型に分けられ、発症までの時間が型ごとに異なります。
【選択肢別解説】
1:○ IgEが抗原と結合して誘導される即時型反応(Ⅰ型)が、注射直後の副反応の機序です。
肥満細胞上のIgEに薬剤が結合し、ヒスタミンなどが急速に放出されてアナフィラキシーを起こすためです。
2:× 細胞膜抗原に結合する抗体による細胞傷害反応はⅡ型アレルギーです。
自己免疫性溶血性貧血や不適合輸血などが代表で、注射直後の典型的な副反応の機序ではありません。
3:× 免疫複合体による組織傷害反応はⅢ型アレルギーです。
抗原抗体複合体が沈着して起こるため、血清病のように数日から1〜2週後に発症します。
4:× Tリンパ球による遅延型反応はⅣ型アレルギーです。
感作T細胞が関与し、ツベルクリン反応や接触皮膚炎のように24〜48時間後に反応が現れます。
【ポイント】
抗体が関与するのはⅠ〜Ⅲ型、T細胞が関与するのはⅣ型です。
アナフィラキシーショックでは、アドレナリンの筋肉注射が第一選択の治療です。