16歳の男子。
陸上部に所属している。
練習中の膝屈伸時に膝関節部に疼痛を訴え来所した。
特に既往はないが、膝蓋骨内側に圧痛がみられ屈伸に伴いクリックを触知する。
その他の部位に圧痛はなく、視診で目立った下肢の変形もみられない。
考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
膝屈伸時の痛みとクリックを訴える陸上選手の症例で、圧痛部位から疾患を推定する問題です。
膝蓋骨内側に圧痛があり、屈伸に伴ってクリックを触知し、他の部位に圧痛がない点が鍵になります。
【選択肢別解説】
1:× 鵞足炎の圧痛は、膝蓋骨内側ではなく脛骨近位内側の鵞足部にあります。
縫工筋・薄筋・半腱様筋の停止部で、ランニングなどで摩擦が繰り返されて生じます。
2:○ 滑膜ヒダ障害(タナ障害)が考えられます。
膝蓋骨内側の滑膜ヒダが肥厚し、膝の屈伸時に大腿骨内側顆と膝蓋骨の間に挟まって疼痛やクリックを生じます。
膝蓋骨内側に圧痛があり、他の部位に異常がない点が合致します。
3:× ジャンパー膝の圧痛は、膝蓋骨内側ではなく膝蓋骨下端の膝蓋腱付着部にあります。
4:× 腸脛靱帯炎の圧痛は、膝の内側ではなく外側の大腿骨外側上顆部にあります。
【ポイント】
膝のスポーツ障害は圧痛部位で区別します。
膝蓋骨内側は滑膜ヒダ障害、膝蓋骨下端はジャンパー膝、脛骨近位内側は鵞足炎、外側上顆は腸脛靱帯炎です。