18歳の女子。
ソフトボール部に所属しており、練習中に右膝痛が生じたため来所した。
しゃがみ動作や階段昇降で疼痛が増強する。
外反膝があり、膝蓋骨を外方に圧迫すると不安感を訴えた。
この患者にみられる所見で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
外反膝の女子選手で膝蓋骨の外方圧迫により不安感を訴える症例で、みられる所見を問う問題です。
膝蓋骨を外方へ押すと不安感を訴える状態はアプリヘンジョンサイン陽性であり、膝蓋骨の亜脱臼(不安定症)が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× Q角は減少ではなく増大します。
Q角は上前腸骨棘と膝蓋骨中央を結ぶ線と、膝蓋骨中央と脛骨粗面を結ぶ線のなす角です。
外反膝ではQ角が大きくなり、大腿四頭筋の収縮で膝蓋骨が外方へ引かれやすくなります。
2:× 膝蓋腱の圧痛はジャンパー膝でみられる所見です。
膝蓋骨亜脱臼では、膝蓋骨内側の支持組織に圧痛がみられます。
3:○ 内側広筋の筋力低下がみられます。
内側広筋は膝蓋骨を内上方へ引いて外方への偏位を防ぐ筋です。
その筋力が低下すると、膝蓋骨が外方へ偏位しやすくなります。
4:× グラスピングテストは腸脛靱帯炎の検査です。
大腿骨外側上顆の部分で腸脛靱帯を圧迫しながら膝を屈伸させ、痛みが出れば陽性とします。
【ポイント】
膝蓋骨脱臼・亜脱臼の素因は、外反膝、Q角の増大、膝蓋骨高位、内側広筋の筋力低下、全身の関節弛緩性です。
思春期の女子に多いことも覚えておきます。