正答2
解説
正解は2です。
示指PIP関節背側脱臼に正中索損傷を合併した場合の固定肢位を、図から選ぶ問題です。
正中索は中節骨底の背側に付着し、PIP関節を伸展させる伸筋腱の一部です。
損傷したままPIP関節を屈曲位に置くと、側索が掌側へずれてボタン穴変形を起こします。
そのため正中索損傷の合併例では、PIP関節を伸展位に保って固定します。
【選択肢別解説】
1:× 図1は副子が手背から手指の付け根で急角度に曲がり、MP関節を深く屈曲させて指を下方へ向けた肢位です。
正中索損傷に対する標準的な固定肢位であるPIP関節伸展位の固定には該当しません。
2:○ 図2は前腕から指先まで副子がまっすぐに当てられ、PIP関節を含めて手指が伸展位に保たれています。
正中索の断端を近づけ、ボタン穴変形を防ぐ肢位です。
3:× 図3は副子がMP関節で緩やかに曲がり、指も軽く曲がった機能的肢位に近い固定です。
PIP関節が軽度屈曲位となり、正中索損傷を合併する場合には適しません。
4:× 図4は副子が指を巻き込むように曲がり、MP関節とPIP関節を強く屈曲させた握りこぶし状の肢位です。
PIP関節の屈曲は正中索を引き離すため不適切です。
【ポイント】
PIP関節背側脱臼の通常例は軽度屈曲位で固定します。
正中索損傷を合併する場合は伸展位で固定し、ボタン穴変形を予防します。