18歳の男子。
野球練習中に右中指を突き指し受傷した。
近医を受診したところ、骨折を指摘された。
受傷時の単純エックス線写真(別冊No. 6)を示す。
正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
突き指で受傷した中指のエックス線側面像です。
写真では、末節骨基部の背側に関節面を含む比較的大きな骨片が分離しています。
これは指伸筋腱の終止部が骨片ごと剥がれた骨性マレット指です。
【選択肢別解説】
1:× 骨片がみられるからⅡ型とはいえません。
骨片が関節面の広い範囲を含み、末節骨の掌側亜脱臼を起こしうるものはⅢ型に分類されます。
Ⅱ型は小さな骨片を伴う裂離骨折です。
2:× 骨片が大きい骨性マレット指では、DIP関節を過伸展位で固定してはいけません。
過伸展にすると末節骨が掌側へ押し出され、亜脱臼を助長します。
3:× 固定期間8〜10週は長すぎます。
骨性マレット指は骨癒合に合わせて固定し、一般に6週前後が目安とされます。
4:○ 関節面を含む大きな骨片が背側に分離すると、末節骨は支えを失います。
屈筋腱に引かれて掌側へ亜脱臼しやすいため、掌側脱臼に注意が必要です。
【ポイント】
マレット指は、腱断裂(Ⅰ型)、小骨片の裂離骨折(Ⅱ型)、関節面を含む大骨片で掌側亜脱臼を伴うもの(Ⅲ型)に分けます。
Ⅲ型は保存療法での整復保持が難しく、手術が選択されることが多いです。