正答3
解説
正解は3です。
ピロン骨折は、脛骨の遠位関節面が距骨に突き上げられて起こる骨折です。
受傷後半日たって痛みが強まり、感覚障害が出てきた経過から、コンパートメント症候群を考えます。
【選択肢別解説】
1:× 足底の内側は内側足底神経の支配領域です。
脛骨神経の枝で、深後方区画の障害で影響を受けますが、最も典型的な部位ではありません。
2:× 前足部の内側は、足背側が浅腓骨神経、足底側が内側足底神経の支配領域です。
前方区画を通る深腓骨神経の固有の領域ではありません。
3:○ 母趾と第2趾の間の背側は深腓骨神経の支配領域です。
深腓骨神経は下腿の前方区画を通るため、前方区画の内圧が上がると最初にこの部位の感覚障害が出ます。
4:× 後足部の外側は腓腹神経の支配領域です。
腓腹神経は下腿の筋区画の外を走るため、コンパートメント症候群では障害されにくい神経です。
【ポイント】
下腿のコンパートメント症候群は前方区画に最も多く、第1趾間背側の感覚障害と足趾を他動的に伸ばしたときの痛みが早期の所見です。
疑ったら固定をゆるめ、速やかに医師に引き継ぎます。