正答2
解説
正解は2です。
前十字靱帯損傷を保存的に治療すると、膝の前後・回旋の不安定性が残ります。
その状態で方向転換を繰り返すと、膝くずれのたびに半月板が挟まれて損傷しやすくなります。
膝くずれの後に膝が伸ばせなくなった点が、この問題の手がかりです。
【選択肢別解説】
1:× 膝蓋骨脱臼は、膝蓋骨が大腿骨の外側へはずれる損傷です。
膝の前面で膝蓋骨が外側に偏位して見え、前十字靱帯の不安定性から起こる病態ではありません。
2:○ 半月板嵌頓が考えられます。
断裂した半月板の一部が大腿骨と脛骨の間に挟まり、膝が一定の角度から伸展できなくなります(ロッキング)。
3:× 膝蓋腱断裂では、膝を自分の力で伸ばせなくなります。
しかし他動的には伸展でき、方向転換による膝くずれで起こる典型的な病態でもありません。
4:× 膝関節内骨折は強い外力で起こる骨折です。
歩行中の方向転換による膝くずれで起こることは考えにくい病態です。
【ポイント】
前十字靱帯損傷を放置すると、膝くずれを繰り返して半月板損傷や変形性膝関節症を起こしやすくなります。
ロッキングは「膝が他動的にも伸びきらない」状態で、膝蓋腱断裂の「自動伸展ができない」状態と区別します。