脳梗塞患者の頭部CT横断像(別冊No. 1)を別に示す。
この患者の症状はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
図は頭部CTの横断像で、向かって左側が患者の右側にあたります。
患者の右側(画像の左側)では、シルビウス裂の周囲から側頭葉にかけて、周囲の脳よりも黒っぽい低吸収域が広がっています。
この部分は灰白質と白質の境界がはっきりせず、右中大脳動脈の灌流域の梗塞と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 右片麻痺は左大脳半球の病変で生じます。
この患者の梗塞は右大脳半球にあるため当てはまりません。
2:○ 右大脳半球の梗塞では左片麻痺が生じます。
錐体路は延髄の錐体交叉で反対側へ移るため、病変と反対側の上下肢が麻痺します。
3:× 四肢麻痺は両側の大脳半球や脳幹、頸髄の障害で生じます。
片側の大脳半球の梗塞では起こりません。
4:× 対麻痺は胸髄以下の脊髄障害などで両下肢が麻痺するものです。
片側の大脳半球の梗塞では起こりません。
【ポイント】
CTでは脳梗塞は低吸収(黒)、脳出血は高吸収(白)に写ります。
右中大脳動脈の梗塞では、左片麻痺に加えて左半側空間無視を伴うことがあります。