正答4
解説
正解は4です。
肩鎖関節上方脱臼では、鎖骨外端が上方へ突出し、押し下げると整復されますが離すと再び浮き上がります。
このため、鎖骨外端を下方へ押さえつつ上肢を上方へ持ち上げて整復位を保つ固定が必要です。
【選択肢別解説】
1:× リング固定法は鎖骨骨折の固定法です。
両肩にかけたリングを背部で連結して肩を後方へ引くもので、肩鎖関節上方脱臼の固定法ではありません。
2:× ギプス固定法は肩鎖関節上方脱臼の標準的な固定法ではありません。
肩鎖関節部は形状が複雑で、ギプスでは鎖骨外端を押し下げる力を保ちにくいためです。
3:× クラーメル固定法は肩鎖関節上方脱臼の固定法ではありません。
クラーメル副子は形を合わせて曲げられる金属副子で、主に四肢の骨折の固定に用います。
4:○ 絆創膏固定法が用いられます。
鎖骨外端に枕子を当て、絆創膏で肩から肘へかけて圧迫し、鎖骨外端を押し下げると同時に上肢を押し上げて整復位を保ちます。
【ポイント】
肩鎖関節上方脱臼は整復は容易でも保持が難しい損傷です。
絆創膏固定に三角巾などを併用し、鎖骨外端の押し下げと上肢の押し上げを同時に行います。