正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
大腿骨骨幹部骨折は強大な外力で起こり、大量出血や筋力による転位が問題になる骨折です。
【選択肢別解説】
1:○ 介達外力による発生が多いという記述は誤りです。
大腿骨骨幹部は太く強い骨なので、交通事故や高所からの転落などの強い直達外力で生じることが多いです。
介達外力でも、捻転力による螺旋骨折や屈曲力による斜骨折が生じますが、頻度は直達外力より少ないです。
2:× 斜骨折は再転位の傾向が強いという記述は正しいです。
骨折面が斜めだと、大腿の強力な筋群の収縮で骨片同士が滑り、短縮転位を起こしやすくなります。
そのため整復位の保持が難しく、牽引療法や手術が選択されます。
3:× 開放性骨折となることがあるという記述は正しいです。
強大な外力で生じるため、骨片が皮膚を突き破ったり、外力そのもので軟部組織が損傷したりします。
開放性骨折では感染防止が重要になります。
4:× ショックや合併症に十分注意するという記述は正しいです。
大腿骨骨幹部骨折では大量の出血が筋内に起こり、出血性ショックを生じることがあります。
脂肪塞栓症候群や血管・神経損傷などの合併症にも注意が必要です。
【ポイント】
大腿骨骨幹部骨折は直達外力・大量出血・強い筋力による短縮転位がキーワードです。
上1/3部骨折では、近位骨片が屈曲・外転・外旋し、遠位骨片が内転筋により内上方へ引かれる転位の型が頻出です。