正答3
解説
正解は3です。
この問題は骨癒合を促進させる因子でないものを選ぶので、○ が答えです。
骨癒合には、骨折部への血流、骨形成細胞の供給源、骨折部の安定性が重要です。
【選択肢別解説】
1:× 血流の存在は骨癒合を促進させる因子です。
骨折部に血液が届くことで、仮骨を作る細胞や酸素、栄養が供給されます。
血流が乏しい部位(大腿骨頸部や手舟状骨近位部など)は癒合しにくくなります。
2:× 骨膜の残存は骨癒合を促進させる因子です。
骨膜には骨を作る細胞が豊富に含まれ、外仮骨の形成に大きく関わります。
小児の骨折が早く癒合するのは、骨膜が厚く骨形成能が高いためです。
3:○ 解剖学的な整復は、骨癒合を促進させる因子とはされません。
骨片を解剖学的に完全な位置に戻すこと自体が仮骨の形成を早めるわけではありません。
機能障害を残さない程度の整復(機能的整復)が得られれば、骨癒合は進みます。
4:× 力学的安定性の保持は骨癒合を促進させる因子です。
骨折部が不安定で動き続けると仮骨が壊されて遷延治癒や偽関節の原因になるため、固定によって安定させることが必要です。
【ポイント】
骨癒合を妨げる因子には、血流の不足、骨膜や軟部組織の損傷、骨片間への軟部組織の介在、不十分な固定、感染、高齢などがあります。
骨折の固定はこれらの不利な条件を避けるために行います。