22歳の女性。
事務職員をしている。
1週前からパソコン作業をしていると右上肢に鈍痛と冷感を自覚するようになった。
その後、通勤時に電車のつり革を握っていると上肢がだるく、鈍痛や冷感の症状が悪化することに気付き来所した。
女性はなで肩である。
陽性となる検査法はどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
なで肩の若い女性が、上肢挙上位(つり革)や作業時に上肢の鈍痛・冷感・だるさを訴えています。
これは腕神経叢や鎖骨下動静脈が胸郭出口で圧迫される胸郭出口症候群の典型像です。
【選択肢別解説】
1:× ドロップアームテストは、他動的に外転させた上肢をゆっくり下ろさせる検査です。
途中で保持できず落下すれば陽性で、腱板断裂を調べる検査です。
2:○ ルーステストは、肩関節外転・外旋位、肘関節90度屈曲位で手指の屈伸を3分間続けさせる検査です。
胸郭出口での圧迫により、しびれ・だるさ・痛みで継続できなければ陽性です。
挙上位で症状が悪化する本例では陽性となります。
3:× スパーリングテストは、頸部を後屈・患側へ側屈させて頭部を圧迫する検査です。
椎間孔を狭めて上肢への放散痛をみるもので、頸椎の神経根症を調べる検査です。
4:○ エデンテストは、胸を張らせて両肩を後下方へ引き、橈骨動脈の拍動をみる検査です。
鎖骨と第1肋骨の間(肋鎖間隙)が狭まって拍動が減弱すれば陽性で、肋鎖間隙での圧迫を示します。
なで肩では肋鎖間隙が狭くなりやすく、本例では陽性となります。
【ポイント】
胸郭出口症候群の検査は、アドソン(斜角筋)、エデン(肋鎖間隙)、ライト(小胸筋下)、ルース(症状の再現)、モーリー(圧痛)と整理しましょう。
なで肩の若い女性に多いことも頻出です。