正答1
解説
正解は1です。
胸鎖関節脱臼は前方脱臼が大部分を占めます。
受傷機序、整復時の肢位、鑑別すべき損傷、予後を確認する問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 肩が後方へ強く押されると、第1肋骨を支点にして鎖骨内端が前方へ押し出されます。
このような肩に対する後方への介達外力で前方脱臼が発生します。
2:× 頭部は健側ではなく、患側に傾けます。
患側へ傾けると胸鎖乳突筋が弛緩し、鎖骨内端を引き上げる力が弱まります。
3:× 鑑別が必要なのは鎖骨中央部骨折ではありません。
胸鎖関節部に腫脹と変形が出るため、鎖骨近位端(内端)骨折との鑑別が必要です。
4:× 胸鎖関節前方脱臼は整復位の保持が難しく、変形を残しやすい損傷です。
しかし変形が残っても、機能障害はほとんどみられません。
【ポイント】
胸鎖関節脱臼は前方脱臼が多く、後方脱臼では気管・血管の圧迫に注意が必要です。
前方脱臼は「再脱臼しやすく変形を残すが機能障害は軽い」と覚えましょう。