正答
解説
本問は採点除外(複数の解答を正解とする救済措置)です。
NYHA分類は、心不全の重症度を、日常の身体活動でどの程度症状が出るかで分ける分類です。
「歩行時に呼吸困難や動悸を生じる」という表現は、普通の歩行をどうとらえるかで判断が分かれます。
歩行をⅡ度の「日常的な身体活動」とみればⅡ度に、Ⅲ度の「日常的な活動より軽い活動」とみればⅢ度になります。
このため正答が1つに定まらず、複数の解答が正解として扱われたと考えられます。
【選択肢別解説】
1:× Ⅰ度は、心疾患はあっても身体活動に制限がない状態です。
日常的な身体活動で疲労・動悸・呼吸困難などの症状は生じないため、歩行時に症状が出る本問には当てはまりません。
2:△ Ⅱ度は、身体活動が軽度に制限される状態です。
安静時には症状がなく、坂道や階段などの日常的な身体活動で症状が出ます。
普通の歩行を日常的な活動とみれば、Ⅱ度にあたります。
3:△ Ⅲ度は、身体活動が高度に制限される状態です。
安静時には症状がなく、平地の歩行など日常的な活動より軽い活動でも症状が出ます。
平地での歩行で症状が出るととらえれば、Ⅲ度にあたります。
4:× Ⅳ度は、どんな身体活動でも症状が出て、安静時にも呼吸困難などがある状態です。
歩行時に症状が出るという本問の記述より重症であり、当てはまりません。
【ポイント】
NYHA分類は、「Ⅰ度=制限なし」「Ⅱ度=日常的な活動で症状」「Ⅲ度=日常より軽い活動で症状」「Ⅳ度=安静時にも症状」です。
Ⅱ度とⅢ度は、日常的な活動で症状が出るか、それより軽い活動で症状が出るかで区別します。