22 歳の男性。
1 週前、サッカーの練習で右足によるインステップキックを行った際、右足関節後方部に痛みを感じ練習を中止した。
練習の中止で疼痛が軽減し、練習の再開で同部の疼痛が再発し来所した。
現在、足関節後部の圧痛と他動的な足関節の底屈強制で同部に疼痛が再発する。
疑われるのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
サッカーのインステップキックで足関節が強く底屈されたあと、足関節の後方に痛みが出た症例です。
底屈の強制で同部の疼痛が再現されることから、足関節後方の骨性の衝突が疑われます。
【選択肢別解説】
1:× 足根洞症候群ではありません。
足根洞症候群は内返し捻挫の後に起こり、外果の前方にある足根洞のくぼみに圧痛がみられます。
足の不安定感を伴い、本例のような足関節後方の痛みではありません。
2:× 有痛性外脛骨ではありません。
外脛骨は舟状骨の内側にできる過剰骨で、後脛骨筋腱が付着します。
痛みと圧痛は足部内側の舟状骨の突出部にみられ、足関節後方ではありません。
3:× 二分靱帯損傷ではありません。
二分靱帯は踵骨前方突起から立方骨と舟状骨に付く靱帯で、底屈・内返しの強制で損傷します。
圧痛は外果の前方にみられ、足関節後方ではありません。
4:○ 有痛性三角骨が疑われます。
三角骨は距骨後突起の後方にある過剰骨です。
足関節を強く底屈すると、三角骨が脛骨の後縁と踵骨の間に挟まれて痛みが出ます。
インステップキックやバレエのつま先立ちなど、底屈を繰り返す動作で起こりやすい障害です。
【ポイント】
足関節後方の痛みが底屈強制で再現されれば有痛性三角骨(後方インピンジメント)を考えます。
外脛骨は内側、二分靱帯と足根洞は外側前方と、部位で整理しましょう。