正答4
解説
正解は4です。
肩関節前方脱臼では、上腕骨頭が関節窩の前方へ抜け出し、関節窩の前縁に骨頭がぶつかります。
このとき上腕骨頭が陥没する損傷をヒル・サックス損傷といいます。
【選択肢別解説】
1:× 上腕骨頭の前内方は、前方脱臼で陥没する部位ではありません。
前方脱臼では、関節窩の前縁に接するのは骨頭の後ろ側です。
2:× 上腕骨頭の前外方は、前方脱臼で陥没する部位ではありません。
3:× 上腕骨頭の後内方は、前方脱臼で陥没する部位ではありません。
前方脱臼で関節窩の前縁に押しつけられるのは、骨頭の後ろ側でも外側寄りの部分です。
なお後方脱臼では、骨頭の前内方が陥没する逆ヒル・サックス損傷が生じます。
4:○ 肩関節前方脱臼に合併する上腕骨頭の陥没部位は後外方です。
前方に抜け出した上腕骨頭の後外側が、関節窩の前縁に押しつけられて陥没します。
これがヒル・サックス損傷で、反復性肩関節脱臼の原因の一つになります。
【ポイント】
肩関節前方脱臼の合併損傷は、関節窩側のバンカート損傷(前下方の関節唇の剥離)と、上腕骨頭側のヒル・サックス損傷(後外方の陥没)をセットで覚えます。
このほか、大結節骨折や腋窩神経損傷も合併することがあります。