正答4
解説
正解は4です。
臓器移植について、法律、組織適合性、臓器保存、免疫抑制療法の知識が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 改正臓器移植法では、15歳未満の者も脳死判定の対象になります。
2010年に施行された改正法で、本人の意思が不明な場合でも家族の書面による承諾で臓器提供が可能になりました。
これにより15歳未満の者からの脳死下での臓器提供も可能となっています。
2:× 移植臓器の生着には主要組織適合抗原が関係します。
ヒトの主要組織適合抗原であるHLA(ヒト白血球抗原)の型が近いほど拒絶反応が起こりにくくなります。
腎移植や骨髄移植では、HLAの適合性が重視されます。
3:× 臓器保存可能時間は臓器ごとに異なり、一定ではありません。
心臓や肺は保存できる時間が短く、腎臓は比較的長く保存できます。
4:○ 免疫抑制薬の副作用として二次発癌があります。
免疫抑制薬を長く使うと、がん細胞を排除する免疫の働き(免疫監視)も弱まります。
その結果、悪性リンパ腫や皮膚癌などの悪性腫瘍が発生しやすくなります。
【ポイント】
免疫抑制薬の主な副作用は、感染症(日和見感染)、二次発癌、腎障害、高血圧、糖尿病などです。
拒絶反応を防ぐことと、感染・発癌の危険とのバランスが移植医療の課題です。