正答4
解説
正解は4です。
皮膚線条は、皮膚が急に引き伸ばされたり、真皮の膠原線維が弱くなったりして生じる線状の皮膚の変化です。
赤色(赤紫色)の皮膚線条は、副腎皮質ホルモン過剰の重要な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 妊娠でみられる妊娠線は、典型的な赤色皮膚線条とは区別されます。
妊娠線は腹部の急な伸展で生じ、出産後は白色の瘢痕状の線条となります。
2:× 肝硬変では皮膚線条はみられません。
肝硬変の皮膚所見は、黄疸、クモ状血管腫、手掌紅斑、腹壁静脈の怒張(メドゥーサの頭)などです。
3:× 下大静脈血栓症では皮膚線条はみられません。
下肢の浮腫や、側副血行路として腹壁の静脈が怒張する所見がみられます。
4:○ クッシング症候群では、腹部に赤色の皮膚線条を認めます。
コルチゾールの過剰で皮膚の膠原線維が減って皮膚が薄くなり、中心性肥満で引き伸ばされるため、幅の広い赤紫色の線条が生じます。
【ポイント】
クッシング症候群の特徴は、満月様顔貌、中心性肥満、野牛肩、赤色皮膚線条、高血圧、高血糖、骨粗鬆症です。
赤色皮膚線条はクッシング症候群、白色の線条は妊娠線と対比して覚えましょう。