正答3
解説
正解は3です。
大腿骨頸部骨折は高齢者に多く、術後は疼痛と安静によって活動量が大きく低下します。
術後の合併症(褥瘡・深部静脈血栓症・肺炎・せん妄など)を予防する看護が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 術直後に患者自身で体位変換を行わせるのは不適切です。
疼痛が強く、人工骨頭置換術後では股関節が脱臼する危険もあります。
正しくは、外転枕などで患肢の肢位を保ちながら、看護師が介助して体位変換します。
2:× 水分摂取を控える必要はありません。
臥床が続くと、脱水や深部静脈血栓症が起こりやすくなります。
正しくは、適切な水分摂取を促します。
3:○ 術後は疼痛と安静で自力で動けず、同じ部位が長時間圧迫されます。
高齢で栄養状態の低下や皮膚の脆弱化もあるため、褥瘡が生じやすい状態です。
体位変換や除圧、皮膚の観察で褥瘡予防に努めることは適切です。
4:× リハビリテーションを抜糸後(術後10日〜2週間程度)まで待つのは不適切です。
安静が長引くと、筋力低下や関節拘縮などの廃用症候群が進みます。
正しくは、術後早期(多くは翌日頃)から開始します。
【ポイント】
大腿骨頸部骨折の術後は、早期離床と合併症予防が看護の柱です。
人工骨頭置換術後は、股関節の過度な屈曲・内転・内旋で脱臼しやすいことも押さえておきましょう。