認知症の看護について、正しい組合せを一つ選べ。
a すべての能力が同時に低下しないので、現存能力を活用する。
b 大切なものを失くしたという訴えには、否定しないで一緒に探す。
c 石けんやハサミは、いつでも使えるように床頭台に置いておく。
d トイレの場所がわからなくなったときは、介護者がトイレの前から大きな声で呼ぶ。
正答1
解説
正解は1です。
認知症の人には、残っている力を生かし、混乱や不安を和らげる関わりが大切です。
【記述別解説】
a:○ 正しい記述です。
認知症では、すべての能力が一度に失われるわけではありません。
できることは自分で行ってもらい、残っている能力(現存能力)を生活の中で活用します。
b:○ 正しい記述です。
物を盗られたという訴えを否定すると、不安や不信感が強まります。
気持ちを受け止めて一緒に探し、本人が見つけられるよう手助けします。
c:× 誤った記述です。
石けんを誤って食べたり、ハサミでけがをしたりする危険があります。
危険な物や誤って口に入れるおそれのある物は、本人の手の届かない場所で管理します。
d:× 誤った記述です。
離れた場所から大きな声で呼ぶと、驚いたり混乱したりします。
トイレに目印や表示を付け、そばに付き添って誘導します。
【選択肢別解説】
1:○ aとbがともに正しい記述です。
2:× dが誤りのため、正しい組合せではありません。
3:× cが誤りのため、正しい組合せではありません。
4:× cとdはどちらも誤りです。
【ポイント】
認知症ケアの基本は「否定しない・できることを奪わない・安全な環境を整える」です。
本人の世界を尊重し、自尊心を傷つけない関わりを心がけます。