A さん(30 歳、初産婦)は陣痛開始から 10 時間が経過した。
分娩第 1 期の内診所見は、前方後頭位、先進部の下降度は Station +2 で、矢状縫合は斜径であった。
このときの児頭の骨盤内下降の状態で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Station(ステーション)は、坐骨棘を結んだ線を0として、児頭の先進部がそこから何cm上下にあるかを示します。
Station+2は、先進部が坐骨棘線より2 cm下にある状態です。
このとき、児頭の最大周囲径はすでに骨盤入口部を通過し、骨盤濶部にあります。
【選択肢別解説】
1:× 排臨は、陣痛発作時に児頭が陰裂から見え、間欠時には見えなくなる状態です。
分娩第2期の後半にみられ、Station+2よりもっと下降してからです。
2:× 先進部が坐骨棘線上にあるのはStation 0のときです。
Station+2では、坐骨棘線より2 cm下にあります。
3:○ 先進部がStation+2のとき、児頭の最大周囲径は骨盤濶部にあります。
先進部と最大周囲径の間には数cmの差があるためです。
4:× 児頭が骨盤濶部にある段階では、内診指で恥骨結合後面の下部にまだ触れることができます。
恥骨結合後面に触れなくなるのは、児頭がさらに下降してからです。
【ポイント】
目安として、Station 0で最大周囲径が骨盤入口部を通過(嵌入)、Station+2前後で骨盤濶部、さらに下降すると骨盤狭部から出口部に達します。