A 助産所では、妊婦健康診査で通院している妊婦のパートナーを対象に「パパクラス」を開催することになった。
内容を検討するため、事前に参加希望者に「パパクラス」への受講理由を確認した。
受講理由には「妻から沐浴して欲しいと言われているが、具体的な方法が分からない」、「赤ちゃんを触ったことがないので、お風呂で動かれた時にどうしたらよいか分からない」があった。
そこで、「パパクラス」は、参加者に沐浴を体験してもらうことを目的とした。
助産師が沐浴のデモンストレーションを行い、参加者に体験してもらうことを計画した。
参加者は「パパクラス」で沐浴を体験した。
その後に、助産師がファシリテーターとなり参加者同士で話し合う時間を設けた。
参加者の B さんから「このクラスに参加して、子どもが生まれたら沐浴できたらいいなと思いました。でも、遅い時間まで仕事をしているので難しいかな」と発言があった。
このときの助産師のファシリテーションで適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
クラス後の話し合いで、Bさんは沐浴をしたいという気持ちと、仕事が遅く難しいかもしれないという悩みを話しています。
ファシリテーターの役割は、助言をすることではなく、参加者どうしの意見交換を促して気づきを引き出すことです。
【選択肢別解説】
1:× Bさんの勤務状況を詳しく尋ねるのは適切ではありません。
他の参加者がいる場で個人の事情を掘り下げると、Bさんが話しにくくなり、話し合いも広がりません。
2:× 子育てが優先されると伝えるのは適切ではありません。
助産師が一方的に価値観を押しつけることになり、ファシリテーションの役割から外れます。
3:× 沐浴以外の育児をするよう提案するのは適切ではありません。
沐浴をしたいというBさんの気持ちを否定することになり、参加者が自ら考える機会も失われます。
4:○ Bさんの発言について参加者が意見交換できるように促すのが適切です。
同じ立場の父親どうしで、仕事と育児の両立の工夫を出し合うことで、具体的な解決策や気づきが得られます。
【ポイント】
ファシリテーションは、参加者が主体的に話し合えるよう場を整え、発言を引き出し、つなぐ技術です。
参加者どうしの学び合いは、同じ立場ゆえに受け入れやすい効果があります。