A さん(32 歳、初産婦)は妊娠 12 週 0 日で妊娠の診断を受けた。
身長 155 cm、体重 70 kg(非妊時体重 68 kg)、血圧 120/80 mmHg、血液検査データは随時血糖 85 mg/dL、HbA1c 5.5 % であった。
その後、妊婦健康診査を受診せず、妊娠 33 週 0 日で来院した。
来院時、体重 82 kg、血圧 130/80 mmHg、尿蛋白(−)、尿糖 2 +、子宮底長 35 cm、推定胎児体重 2,600 g、AFI は 23 cm であった。
このときの A さんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
妊娠12週の時点では、随時血糖85mg/dL、HbA1c 5.5%と正常でした。
その後、妊婦健康診査を受けずに妊娠33週で来院し、尿糖2+、急激な体重増加がみられています。
子宮底長35cm、推定胎児体重2,600gと週数に比べて大きく、羊水指数(AFI)23cmと羊水量も多めです。
【選択肢別解説】
1:× 血圧は130/80mmHgで高血圧ではなく、尿蛋白も陰性です。
妊娠高血圧症候群の所見はなく、塩分制限が必要な状態ではありません。
2:× 羊水検査は、胎児の染色体異常の診断などのために行う侵襲的な検査です。
本例で必要とする状況ではありません。
3:○ 尿糖陽性、胎児の過剰発育、羊水量の増加は、妊娠中期以降に発症した妊娠糖尿病を疑う所見です。
75g経口ブドウ糖負荷試験などの耐糖能検査で診断を確定する必要があります。
4:× 腟分泌物の細菌培養検査(GBSスクリーニング)は、妊娠35〜37週に行う検査です。
現時点で優先すべき検査ではありません。
【ポイント】
妊娠中はインスリン抵抗性が高まるため、妊娠初期に正常でも妊娠中期以降に妊娠糖尿病を発症することがあります。
妊娠糖尿病のスクリーニングは、妊娠初期と妊娠24〜28週ころの2段階で行われます。