A 女子高校から助産師に 1 年生(15、16 歳)全員への健康教育と個別の健康相談の依頼があった。
健康教育の目的は「自分の身体を知ること」である。
A 女子高校の 1 年生の入学時の身体測定値は全国平均と同等であった。
健康教育の終了後に 1 人の生徒から、「私はまだ月経が来ていません。どうしたらいいでしょうか」と相談があった。
学校生活の様子を聞くと、「高校に入ってから部活で陸上競技を始めて、週に 3 、 4 日練習しています。特に、身体の調子は悪くありません」と話した。
生徒の身長は 150 cm、体重 44 kg で乳房の発育は他の生徒と変わりなく見える。
このときの助産師の助言で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
15、16歳でまだ初経がない生徒からの相談です。
身長150cm、体重44kgでBMIは約19.6と標準範囲にあり、乳房の発育も他の生徒と変わりません。
運動は週3〜4日で、体調不良もありません。
【選択肢別解説】
1:× 運動量は週3〜4日と過度ではなく、体重も標準範囲です。
運動性無月経とは考えにくく、運動を控える根拠はありません。
2:× BMIは約19.6で、やせではありません。
食事量が不足しているとは判断できず、初経がない原因として優先して考える状況ではありません。
3:× 15歳を過ぎても初経がない場合は、遅発月経や原発性無月経の可能性があり、原因を確認する必要があります。
様子を見続けると、原因となる疾患の発見が遅れるおそれがあります。
4:○ 乳房は発育しているため、エストロゲンは分泌されていると考えられます。
子宮や腟の形態異常、処女膜閉鎖などで月経血が出ていない可能性もあるため、婦人科の受診を勧めます。
【ポイント】
初経の年齢は「15歳以上18歳未満で発来すれば遅発月経、18歳になっても発来しなければ原発性無月経」です。
二次性徴があるのに初経がない場合は、性器の形態異常を考えて受診につなげます。