A さん(33 歳、3回経産婦)はこれまで病院で出産しており、妊娠や分娩経過は順調であった。
A さんは、妊娠 18 週2日に自宅分娩を扱う開業助産師を初めて受診した。
「今回は可能であれば自宅で出産し、家族みんなで経験を分かち合いたいと思います」と話し、自宅での出産を希望した。
今回の妊娠経過も順調である。
A さんは夫(40 歳、自営業)と子どもとの5人暮らしである。
A さんの妊娠経過は順調であった。
妊娠 39 週6日、午前 10 時に陣痛が発来したと助産師に連絡があり、助産師はすぐに訪問した。
到着時の内診所見は、子宮口6 cm 開大、展退度 80 %、Station ±0。
陣痛発作時に軽い努責感がある。
胎児心拍数陣痛図で、陣痛間欠3分、陣痛発作 45 秒、胎児心拍数基線 120 bpm、基線細変動正常、直近の陣痛時に 160 bpm までの一過性頻脈が1回みられた。
この時点での助産師の対応として適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Aさんは3回経産婦で、陣痛発来後に子宮口6 cm、展退度80%、Station ±0まで進んでいます。
陣痛は間欠3分、発作45秒で、胎児心拍数基線120 bpm、細変動正常、一過性頻脈もあり、母児ともに順調な状態です。
【選択肢別解説】
1:× 子宮口はまだ6 cmで、全開大していません。
努責を促すと子宮口の浮腫や頸管裂傷の原因になるため、全開大までは努責を逃すよう支援します。
2:× 母児ともに異常な所見はなく、嘱託医師に報告が必要な状況ではありません。
3:○ 陣痛は有効で、胎児心拍数陣痛図も正常です。
経産婦の分娩は進みが速いため、分娩の準備を整えながら経過を観察します。
4:× 正常に経過している産婦に、ルーチンで末梢静脈路を確保する必要はありません。
【ポイント】
経産婦は分娩の進行が速いため、到着時の内診所見から分娩の時期を予測して準備します。
軽い努責感があっても、全開大までは努責を逃す呼吸法を支援します。