A ちゃん(生後4か月0日、女児)は、4か月児健康診査の受診のために母、兄(3歳)とともに来院した。
問診では、A ちゃんの出生時に異常の指摘はなく、これまで完全母乳栄養で、ワクチン接種や健康診査以外で医療機関を受診したことはないことがわかった。
また母親は A ちゃんが嫌がるので、オムツ替えが難しいと話した。
来院時の身体計測値は身長 63 cm、体重7,000 g、頭囲 47 cmであった。
健康診査の最後に事故予防の指導をしようとしたところ、母親から「上の子の時にも聞いたので大丈夫です」という発言があり、急いで帰宅したい様子が見られた。
限られた指導時間で、兄との関連から最も注意を促すべき事故はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
4か月のAちゃんには3歳の兄がいて、母親は早く帰りたい様子です。
限られた時間で、兄との関わりの中で最も起こりやすく危険な事故を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 火傷は家庭内で起こりうる事故ですが、兄の行動と直接結びつくものではなく、最優先の内容ではありません。
2:○ 3歳の兄はビー玉やおもちゃの部品などの小さな物を床に置いたり、お菓子をAちゃんの口に入れてしまったりすることがあります。
0歳児の不慮の事故による死亡で最も多いのは窒息であり、兄との関連で最も注意を促すべき事故です。
3:× 溺水は浴室で起こりやすい事故ですが、兄との関連から最も注意すべき事故とはいえません。
4:× 生後4か月は寝返りを始めるころで、ベッドやソファからの転落には注意が必要です。
ただし兄との関連では窒息のほうが重大です。
【ポイント】
乳児の事故の多くは窒息で、誤飲や寝具による窒息に注意します。
上の子のおもちゃは、乳児の手の届かない場所に片付けるよう具体的に指導します。