第103回 助産師国家試験 午前問54
Aさん(36歳、初妊婦、専業主婦)。
B市在住で、夫(35歳、会社員)と2人暮らし。
Aさんは双胎妊娠で、妊娠高血圧症候群を合併していたため、妊娠34週から管理入院していた。
本日、妊娠37週4日。
腹痛と性器出血があり、常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開分娩となった。
第1子は女児で出生時体重2,500g、Apgar〈アプガー〉スコア1分後5点、5分後8点であった。
第2子は男児で出生時体重2,350g、Apgar〈アプガー〉スコア1分後2点、5分後2点。
出生後2時間で死亡した。
病棟師長は A さんの分娩を担当した助産師に、速やかに助産録を記載するよう伝えた。
担当助産師の対応で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
助産録は保助看法第42条で記載が義務付けられ、「緊急手術に関するインフォームド・コンセントの内容」も含めて分娩経過全体を担当助産師自身が記載する。
1の児ごとの分割作成は不要(双胎分娩でも1分娩1記録)、2の手術室看護師への依頼は責任分散にあたり不適、3の妊娠高血圧症候群を医師の診療録に委ねるのは助産業務範囲の記録義務違反。
助産録は5年間保存(保助看法施行規則)、改ざん不可、客観的事実と判断根拠を記載。
インシデント・医療事故時には法的証拠ともなるため、時系列・所見・対応・説明同意を正確に残す。
助産管理上の必須知識である。まとめて解く
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