第100回 助産師国家試験 午後問63
30 歳の初産婦。
妊娠 41 週で体重 3,800 g の男児を経腟分娩で出産した。
8年前に統合失調症と診断され、精神科に通院し向精神薬を内服している。
羊水混濁+、 Apgar〈アプガー〉スコアは1分後6点、5分後8点であった。
生後1日、児は啼泣時に下顎と両側上肢の震えがみられる。
安静時の体温 37.0 ℃、呼吸数 40/分、心拍数 200/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %。
呻吟や努力性呼吸はない。
血糖値は 60 mg/dL であった。
このときの児の全身状態に直接関連しているのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
母が向精神薬を内服しており、生後数日の啼泣時下顎・上肢振戦、頻呼吸(40/分は新生児では正常範囲だがやや高値)、頻脈(200/分は明らかな頻脈)、SpO2正常、血糖60mg/dLは正常という所見は新生児薬物離脱症候群(NAS)に合致する。
向精神薬・SSRI・ベンゾジアゼピン・オピオイドなどで起こる。
1の血糖60mg/dLは正常で離脱症状ではない。
2の羊水混濁は出生時の所見で生後数日の症状と直接関連薄い。
4の1分後Apgarが7点(推測)も生後数日の症状とは別問題。
Finnegan新生児離脱スコアで評価し、必要に応じてモルヒネ等で離脱症状軽減を行う。
母体精神疾患と児への影響を周産期で連携支援する必要がある。まとめて解く
第100回を通しで解く(110問)→
この回の他の問題
第100回 助産師国家試験 の全110問を見る →