A 市の保健師は、 4 か月児健康診査未受診者の家庭訪問を行った。
母親の B さん(40 歳)は「近隣に 2 人で住む私の両親の介護があり、子どもの健診に行けなかった。 父は要介護 4 、母は要支援 2 で、育児と介護で忙しい」と話した。
保健師は、B さんと同様の人が他にもいるかもしれないと考え、育児と介護の両方をしている人の実態把握のために、アンケート調査を行うこととした。
発足した育児と介護の両方をしている人の集いの場は、月に 1 回の開催で、毎回、約 20 人が参加している。
発足から 5 年が経ち、メンバーは、保健師が主催するグループから自分達で運営するグループへ発展させるかどうかの検討を始めた。
このグループの発展段階における保健師の役割で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
発足から5年が経ち、自主運営に移行するかを検討し始めたグループに対する保健師の役割を問う問題です。
グループは月1回の開催で毎回約20人が参加しており、活動は安定しています。
メンバーが自分たちで運営するかどうかを考え始めた段階であり、主体性が高まっている時期です。
【選択肢別解説】
1:× 環境整備は、グループの立ち上げ期に、活動の場や時間を整えるために保健師が担う役割です。
活動が定着した現在の段階の中心的な役割ではありません。
2:○ 自己決定の支援が適切です。
自主運営に移行するかどうかはメンバー自身が決めることであり、保健師は情報提供や話し合いの支援を通して、メンバーが納得して決められるよう支えます。
3:× 目的達成への支援は、グループが目的に向かって活動を展開している時期の役割です。
運営の形を自ら決めようとしている段階では、自己決定を支えることが優先されます。
4:× 信頼関係構築への支援は、メンバーどうしの関係が築かれていない初期の段階で必要な役割です。
5年活動を続けてきたグループでは、すでに信頼関係はできています。
【ポイント】
グループ支援では、発展段階に応じて保健師の関わりを変えます。
初期は環境整備や関係づくり、成熟期は自主性の尊重と自己決定の支援が中心になります。