A さん(64 歳、男性、要支援 2 )は妻(63 歳)と 2 人暮らしである。
5 年前に歩行時の違和感を自覚し受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。
A さんは難病になったことに驚いたが徐々に受け入れ、妻の励ましやサポートを受けて生活してきた。
最近、歩行時のふらつきが強くなったため「室内に手すりをつけたい」と保健師に相談した。
住宅改修の後、保健師が 1 年に 1 回の家庭訪問を行い 3 年が経過した。
ある日、妻から「通院治療を続けてきたが、最近、夫がよく転ぶようになり食事中もむせることが多くなりました。病気が悪くなってきているようで不安です」と相談があった。
保健師が確認する情報で優先度が高いのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
脊髄小脳変性症は進行性の疾患で、運動失調が進むと転倒や嚥下障害が起こります。
妻の相談内容から病状の進行が疑われるため、まずAさんの日常生活の状況を把握することが優先です。
【選択肢別解説】
1:× 妻の健康状態や介護負担も大切な情報です。
しかし、まず病状の進行に伴うAさん自身の生活機能の変化を確認することが優先されます。
2:○ よく転ぶ、食事中にむせるという症状は、歩行や食事などのADLの低下を示しています。
移動・食事・排泄などのADLを確認することで、必要な支援やサービスの見直しを判断できます。
3:× 経済状況は、サービス利用の検討段階で必要になる情報です。
病状悪化の相談に対して最初に確認する情報ではありません。
4:× 食事内容はむせへの対応に関係しますが、ADLの一部の情報にすぎません。
転倒も含めた生活全体の状況を把握することが先です。
【ポイント】
進行性の神経難病では、症状の変化に合わせてADLを評価し、支援計画を見直します。
むせは誤嚥性肺炎の危険につながるため、嚥下機能の評価にもつなげます。