人口5万人のA市のB地区では3年前から丘陵地を切り開いた宅地開発が行われており、ここ数年で人口が急増している。
宅地開発は2年後に完成する予定であり、戸建て住宅や集合住宅が今後も増えていく見込みである。
B地区の中心部には地区公民館があり、高齢者の集いや自治会の会合などが開かれている。
令和3年度(2021年度)からB地区を担当する保健師は、地区活動計画の立案のためにB地区の地域診断を行うことにした。
令和元年(2019年)の人口構成について調べた結果を表に示す。
A 市 うち B 地区
人口 50,000 人 6,000 人
0〜14 歳 4,000 人 1,100 人
15〜64 歳 31,000 人 4,100 人
65 歳以上 15,000 人 800 人
世帯数 33,000 世帯 3,000 世帯
単独世帯 9,900 世帯 600 世帯
核家族世帯 19,800 世帯 1,500 世帯
3 世代世帯 1,980 世帯 600 世帯
出生数 350 人 80 人
死亡数 550 人 50 人
B 地区の子育て世代の健康課題を特定するため、B 地区の担当保健師は市内の機関を対象としたインタビューを計画した。
現時点でインタビューを依頼する機関として最も適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
B地区は宅地開発で子育て世代が急増しており、子育て家庭の日常的な悩みや課題を把握する必要があります。
地域の子育て家庭と日常的に接し、その実情をよく知る機関から話を聞くことが適切です。
【選択肢別解説】
1:× 児童相談所は、虐待や非行など専門的な対応が必要な事例を扱う都道府県等の機関です。
地区の一般的な子育て世代の健康課題を把握する相手としては適していません。
2:× 社会福祉協議会は地域福祉の推進を担いますが、対象が高齢者や障害者を含めて幅広く、子育て家庭の実情に特化した情報は得にくいです。
3:× 母子生活支援施設は、配偶者のいない女性とその子どもを保護し自立を支援する施設です。
B地区の子育て世代全体の課題を把握する相手としては限定的です。
4:× 訪問看護ステーションは、医療的なケアが必要な人への訪問看護を行います。
地区の子育て世代と日常的に接する機関ではありません。
5:○ 地域子育て支援拠点は、子育て中の親子が気軽に集い、交流や相談ができる場です。
職員は地区の子育て家庭の悩みや孤立の状況を日常的に把握しており、健康課題を特定するためのインタビュー先として最も適しています。
【ポイント】
地域診断のインタビューでは、対象集団と日常的に接している機関や人を選ぶことが重要です。
子育て世代なら地域子育て支援拠点、保育所、幼稚園などが代表的な情報源です。