第106回 保健師国家試験 午前問48
Aさん(25歳、初妊婦)。
夫(25歳、会社員)と暮らしている。
妊娠中に胎児の異常を認め、Fallot〈ファロー〉四徴症と診断された。
Aさんは、総合周産期母子医療センターで帝王切開術にて2,500gのBちゃんを出産した。
Aさんは産後1週で退院した。
A さんから保健所に「B は2か月間の入院の後、先週退院した」と連絡があり、翌日保健師が家庭訪問した。
主治医から、月に1回外来を受診するよう指導を受けている。
A さんは「体重が6kg以上に増えるのを目途に手術をするといわれていますが、まだ3kg を超えたところです。
家に帰ってきてからあまりミルクを飲んでくれず、泣いてばかりいるので困っています」と話した。
保健師の対応で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
「『泣いた時は早めに抱きかかえてあやしましょう』」が正しい。
先天性心疾患で手術待機中の児は、哺乳に時間がかかり疲労しやすく、泣くことで心負荷が増大する(酸素消費量増・チアノーゼ増悪)ため、泣かせ続けないよう早めにあやして安静を保つことが重要。
1のミルクを濃くするのは浸透圧負荷で腎臓・心臓に悪影響。
2の哺乳時間延長は疲労を増大させ哺乳量も増えない(むしろ短時間頻回が適切)。
3の授乳毎の体重測定は科学的に細かい変動を捉えるには不適で、母親の不安を増強する(日々または週単位の測定が標準)。
手術前児への育児支援は心負荷軽減・体重増加・感染予防・母子愛着形成を統合する視点が求められ、母子保健法に基づく訪問指導で対応する。まとめて解く
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