第104回 保健師国家試験 午前問48
Aちゃん(日齢20、男児)は、両親と3人暮らし。
出産の状態および早期新生児期の経過を記した母子健康手帳の一部を以下に示す。
保健師は新生児訪問のため、6月30日に自宅を訪問した。
訪問時のAちゃんは、身長49.5cm、体重3,150g。
授乳後で機嫌よく活発に四肢を動かしていたが、その後は眠ってしまった。
栄養は母乳のみで1日の授乳回数は8、9回程度、授乳間隔は約3時間であった。
授乳前のオムツ交換のたびに排尿あり。
排便は3〜5回/日。
黄疸はない。
顔面の湿疹および前頭部に脂漏性の湿疹あり。
音への反応あり。
父親の仕事の都合で、Aちゃんの1か月児健康診査は7月15日に予約している。
保健師は、A ちゃんの新生児訪問時の状況を母子健康手帳に記載し、予防接種を受けるかかりつけの小児科クリニックを決めておくと良いことなどを説明した。
保健師が A ちゃんの母親に心配なことはないか聞くと「A と視線が合わないことや、大きな音がしたときに驚いたように両手を広げることがあり、心配だ」と話した。
このときの保健師の対応で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
「新生児にみられる正常なことであり心配ないと説明する」が正しい。
新生児期は視覚追視が未熟で視線が合いにくく、大きな音に対するモロー反射(両手を広げる)は生理的反射で生後4か月頃まで認められる正常所見である。
母の不安に対しては、発達の正常範囲を伝え安心させることが第一。
選択肢1の健診前倒し、4の予防接種遅延は不要な不安・遅延を招く。
選択肢2は新生児の聴覚を直接刺激する不適切な検査。
母子保健事業では、正常な発達経過の説明と母のセルフケア能力の支援がエンパワメントの基本となる。
新生児期の自然な反射と発達特徴を母に伝える保健指導は、母の安心と育児自信を高め、健全な親子関係形成を支援する。まとめて解く
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