次のうち、妊娠中及び出産後の精神医学的問題に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 妊婦の抑うつや不安は、子どもの死産、早産、低体重出生などのリスクとなる可能性が高い。
B 授乳中の母親への向精神薬の投与は、母乳を介しての子どもへの影響を考慮して、全面的に行われるべきではない。
C 出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に認められる妊婦を「特定妊婦」という。
D 産後うつ病は、出産直後から2週間程度で改善し、症状は子どもの発達には影響しない。
E 親が我が子を愛おしく思い、親として守ってあげたいと思うといった、子どもに抱く情緒的絆を持ちえていない状態を「反応性アタッチメント障害」という。
(組み合わせ)
正答2
解説
正答は選択肢2(A:○/B:×/C:○/D:×/E:×)。
Aは○:妊婦の抑うつ・不安は胎児・新生児にも影響しうる。
Bは×:授乳中の向精神薬投与は一律禁止ではなく、薬剤の種類・量・必要性を踏まえて個別に判断される。
全面禁止は不正確。
Cは○:「特定妊婦」は児童福祉法に定められた概念で、出産後の養育支援が特に必要と認められる妊婦を指す。
Dは×:産後うつ病は2週間程度で自然改善する「マタニティブルーズ」と混同した記述であり、産後うつ病はより重篤で長期化しやすく子どもの発達にも影響しうる。
Eは×:子どもへの情緒的絆を持てない状態は「ボンディング障害(育児困難感)」であり、反応性アタッチメント障害は子ども側の愛着の形成困難の診断名である。