次の文章は、ある著書の一部である。
これを読んで、問5・6に答えなさい。
幼稚園や保育所もかかる意味で、もとより学校であるが、それが子どもの生活環境を改造していくための教育的計画であるからには、何よりもまず子どもの自然である利己的生活を、共同的生活へ指導していく任務を負わねばならない。
したがって幼稚園、保育所の保育案は「社会協力」ということを指導原理として作製されなければならないもので、幼稚園と保育所との教育はこの原理によって統一されるのである。
問5 この文章の著者として、正しいものを一つ選びなさい。
正答2
解説
文章中に「幼稚園・保育所の保育案は『社会協力』を指導原理として作製」すべきとある著書の著者を問う問題です。
この文章は城戸幡太郎の著作に由来するものです。
城戸幡太郎は大正・昭和期の教育学者で、保育の社会的意義を重視し「社会協力」を保育の中心理念として論じました。
倉橋惣三(選択肢1)は誘導保育論で知られ、東基吉(選択肢3)は明治期の幼稚園教育論者、坂元彦太郎(選択肢4)は「学校教育法」の草案作成に携わり『幼児教育の構造』を著した教育学者、橋詰良一(選択肢5)は「家なき幼稚園」で知られます。
よって正答は選択肢2(城戸幡太郎)です。