次の文は、出産前後の精神保健に関する記述である。
適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 妊娠後期であれば、母親がアルコールを大量に摂取しても、胎児の発達に影響はない。
B 妊娠時の強く、持続的な心理的ストレスは、胎児の発達に影響を与える可能性がある。
C 出産直後から約1週間以内に見られる気分の変調(マタニティ・ブルーズ)は、日本では約 100 人に1人の頻度であると報告されている。
D 産後うつ病は、乳児にとって心理・社会的発達の危険因子の一つである。
(組み合わせ)
正答5
解説
正答は選択肢5(A:×/B:○/C:×/D:○)。
A:アルコールは妊娠後期でも胎児の脳・神経系に影響を与えるため「影響はない」は誤り。
胎児性アルコール症候群は全妊娠期間にわたるリスクがある。
B:妊娠中の強く持続的な心理的ストレスはコルチゾール等を介して胎盤血流や胎児発達に影響しうることが知られており正しい。
C:マタニティ・ブルーズは産後1週間前後に約30〜50%の母親に見られるとされており、「100人に1人」は誤り(産後うつ病の頻度約10〜15%と混同しやすい)。
D:産後うつ病は母子の感受性ある相互作用を妨げ、乳児の心理・社会的発達の危険因子となるため正しい。