正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
行動療法は学習理論に基づく心理療法です。
不適切な行動も、望ましい行動と同じく学習によって身についたもの、あるいは学習されていない状態と考えます。
【選択肢別解説】
1:× 遺伝の結果として捉えるのは、生物学的な立場の考え方です。
行動療法は、行動を環境との相互作用による学習の結果として捉えます。
2:× 無意識の結果として捉えるのは、フロイトに始まる精神分析の考え方です。
行動療法は観察できる行動を対象とし、無意識を仮定しません。
3:○ 誤学習は、不適切な行動を学習してしまった状態です。
例えば、かんしゃくを起こすと要求が通る経験を重ねると、かんしゃくが強化されて定着します。
4:○ 未学習は、適切な行動をまだ学習していない状態です。
例えば、上手な断り方を学んでいないため、適切に要求を伝えられない場合が当たります。
5:× 欲求不満の結果として捉えるのは、精神力動的な考え方や欲求不満攻撃仮説などの立場です。
行動療法の基本的な捉え方ではありません。
【ポイント】
行動療法では、誤学習は消去や置き換えで減らし、未学習は新たに教えて形成する、という方針になります。
【用語】
行動療法:学習理論に基づいて、観察できる行動を変えていく心理療法である。
誤学習:不適切な行動や習慣を、誤って身につけてしまった学習のことである。
未学習:適切な行動をまだ身につけていない、学習の機会がなかった状態のことである。
精神分析:フロイトに始まる、無意識の心の働きを重視して症状を理解する心理療法である。