正答4
解説
正解は4です。
声帯は1秒間に100回から数百回という速さで振動するため、通常の観察では振動そのものは見えません。
振動の「実像」を見るには、振動よりはるかに速い速度で連続撮影する必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 間接喉頭鏡は、口の奥に入れた鏡で喉頭を見る方法です。
声帯の形や動きはわかりますが、高速の振動を見ることはできません。
2:× 電子内視鏡は高画質で喉頭を観察できます。
しかし通常の撮影速度では、声帯振動はぶれた像としてしか見えません。
3:× ストロボスコープは、発声の周期に合わせて光を点滅させる方法です。
多数の周期の異なる瞬間をつなぎ合わせて、ゆっくり振動しているように見せる擬似的な像です。
実際の1回1回の振動ではないため、実像ではありません。
4:○ ハイスピードカメラは、毎秒数千コマの速さで撮影します。
1周期ごとの実際の振動をそのまま記録できるため、不規則な振動も観察できます。
5:× ファイバースコープは鼻から挿入して喉頭を観察する機器です。
自然な発声での観察には優れますが、通常の速度では振動の実像は見られません。
【ポイント】
ストロボスコープは「周期的な振動の擬似スロー像」、ハイスピードカメラは「実像」です。
周期が不規則な高度の嗄声では、ストロボスコープでは同期がとれず観察しにくくなります。
【用語】
ストロボスコープ:断続的な光を声帯振動に合わせて当て、見かけ上ゆっくり動く像として観察する装置である。
間接喉頭鏡:口の奥に入れた小さな鏡に喉頭を映して観察する、古典的な診察器具である。
ファイバースコープ:細い光ファイバーの管を鼻から入れて、咽頭や喉頭を観察する内視鏡である。
ハイスピードカメラ:非常に速い速度で連続撮影し、声帯振動の一周期ごとの動きを記録する装置である。